新幹線の「ひととき」という雑誌に毎月掲載されている、
巻頭のコラム「京都の路地(こみち)、まわり道」を読むのが楽しみです。
茶道裏千家家元の千宗室さんが、書いておられる1頁のコラムです。
短い文章なのですが、選ばれている言葉、ながれ、内容・・。
司馬遼太郎さんの文章を思い出すような印象です。
プロフィールを拝見すると、55歳でいらっしゃると思うのですが、
なんとやはり茶道の家元に生まれられてから、
随分とたくさんの本も読まれ、多くの人に出会われ、学び
そして何よりも、ご自身が物事を深く深く、考えてこられてきたんだなということを感じさせられます。
京都の大文字焼きや、風習や風景はもちろん、
今月はアスファルトの道路について。
季節感と同時に、アスファルトの道路を見て、
打ち水の話がこんな風に描かれる。
その筆力は、毎回、毎回ただごとならない魅力があります。
説法ぽくもなく、上から目線でもなく、
淡々としているんだけど惹きつけられます。