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千宗室さんの筆力 8月29日

新幹線の「ひととき」という雑誌に毎月掲載されている、

巻頭のコラム「京都の路地(こみち)、まわり道」を読むのが楽しみです。

茶道裏千家家元の千宗室さんが、書いておられる1頁のコラムです。

短い文章なのですが、選ばれている言葉、ながれ、内容・・。

司馬遼太郎さんの文章を思い出すような印象です。

プロフィールを拝見すると、55歳でいらっしゃると思うのですが、

なんとやはり茶道の家元に生まれられてから、

随分とたくさんの本も読まれ、多くの人に出会われ、学び

そして何よりも、ご自身が物事を深く深く、考えてこられてきたんだなということを感じさせられます。

京都の大文字焼きや、風習や風景はもちろん、

今月はアスファルトの道路について。


季節感と同時に、アスファルトの道路を見て、

打ち水の話がこんな風に描かれる。
その筆力は、毎回、毎回ただごとならない魅力があります。

説法ぽくもなく、上から目線でもなく、

淡々としているんだけど惹きつけられます。