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お年玉 1月8日

今年も新札でお年玉を用意をしました。

子ども3人いるので、親せきだけでも、子どもが二人のところと、

もう成人した甥などその折り合いをつけるのに、計算します。

 

父が孫たちに、不自由な手で手書きで名前を書き、

おじいちゃんは来年もうようやらんかもしれない、

とか言いながら渡していたのが印象的でした。

 

思いもよらなかったのは、

昨年の4月から警察に勤務している甥が、

2000円ずつではあるけれど、

と照れくさそうに年下のいとこである、

我が家の子どもたちにお年玉をくれたこと。

 

「大人になるって、社会人になるってこういうことだね」

わたしは甥を褒め、

こどもたちに大人になることの意味を教えてくれた甥に感謝しました。

 

想えば昔、社会人になって、初任給を持って帰った時に、

喜びのあまり会社の帰りに同僚たちとそのお給料で

ケーキセットでお祝いして、帰宅したところ、

両親から雷を落とされたことを思い出しました。

「今まで親に世話になっておきながら、初任給というものは親にまず見せて、礼をいい、その一部をきちんと渡して感謝の気持ちをみせるのが、子どもの常識。」

と。

しまった!と思いましたが手遅れでした。

その後「社会人になったら自立するのが当然。この家にいるつもりなら毎月家賃や食費を払いなさい。家事もきちんとやりなさい。」

 

別に親が経済的に困っているわけではないわけですが、

今から思えばいい教育でした。

そういえば父は、もう私たちだけではなく、

自分の親兄弟に何十年も毎月生活費を渡していました。

医者だからできたとはいえ、

なかなかできることではありません。

 

いまさらながらに厳しかった親に感謝しています。

 

またさらに思いがけないことに、

近所のできのいいKさん宅の息子さん二人からも 

子どもたちにお年玉をいただきました。

2人とも去年から社会人1年生です。

うちの子どもの勉強なども親身に見てくださって

お世話になったのはこちらの方なのに、

こちらも「少なくて恥ずかしいんですが」とごあいさつとともに、

持ってきてくれました。

 

ああ、みんなまっとうに育って、

素晴らしいな、と感動しました。

 

子どもたちにいいお手本を示してくれるなあと。

 

子を持つ親として、

うちの子どもたちもきっと今からいろいろ紆余曲折はあるにしても

まっとうに育てて行かなきゃ、と身の引き締まる思いがしました。

 

彼らは、だれに言われることもなく、そうしてくれたのですから。

 

ありがとう!