女性相談は、女性センターでは32年前から、
男女共同参画広場や、
健康福祉センターなどでもおこなわれてきましたが、
最近男性の相談も多いことから、
堺市が、北野田に移転した男女共同参画広場において、
男性のカウンセラーによる男性相談を始めることになりました。
年間3万人を超える自殺者は圧倒的に男性が多く、
これは日本の教育において、
ジェンダー平等が徹底されていないことも大きな要因です。
かつての軍国主義の中
自らの感情を表に出すことは男らしくない、
男だから人前で泣くな、男だから弱音を吐くな、たくましくあれ、
という男性像が理想化されてきました。
多くの男の子や男性たちは「男は黙って何とかビール」みたく、
自らの感情を押し込めて生きてきました。
自分の感情を整理することをせず、
本心から納得しないままに押し込められた気持ちや
感情が爆発するときには、
女性や子供などを殴ってしまっていたり、
声を荒げてものを壊したり・・。
でも職場では逆らえない・・。
黒でも白として組織の中で
ひっそりと息をひそめてついていく・・。
行きつくところ誰にも相談できず、
自らの命を絶ってしまう・・。
女性は、よけいなおしゃべりといわれても、
けっこう自分の気持ちを親や友人や周囲の人々に
吐露することを認められてきましたから。
男性カウンセラーが担当するのも、
「女性に弱音は吐きにくい、女性に相談して助けてもらうなんて・・
相談しにくいよな・・」と思ってしまう人が多いという想定からでしょうか。
いずれにせよ、
男性もどんどんご自分の気持ちを素直に言葉にして、
ストレスをためないように、
女性に暴力を振るわないような
感情のコントロールのトレーニングが必要だと思います。
いいことですね。
活用されることを願っています。