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弟のお参り 2月15日

じつは、私は3人姉弟の一番上で、弟が二人います。
しかも年子で一姫二太郎。
小中学校は3人で通っていましたので、

よく学校の先生から「お母さん大変やったやろうな」と言われていました。

すぐ下の弟が、和泉市の大日寺の住職をしています。
元々は警察官でしたが、

警察で出会った妻、雅子さんがこのお寺の一人娘さんでした。

雅子さんも警察官でした。
二人が結婚してまもなく、

弟がある病院でもらった風邪薬で薬剤性肝炎を発症し、
長い入院の後、夜勤もある警察での勤務を諦め、

高野山に上がり得度をしてお坊さんになりました。

もともと雅子さんは幼いころに御住職であったお父さまを亡くしていて、

雅子さんのお母さまがお寺を継いでいました。

基本的に真言宗のお寺は、妻は一時期お寺を継げても、

娘は継げないことになっているようで、

本来、雅子さんはお寺さんと結婚するのが普通だと

言われて育っていたようですが、

警察官の弟と結婚したのでした。

私の両親も、お酒も飲まないのに肝炎を患った弟を心配して、

高野山への得度に賛成しました。

その弟が、大日寺を継承し、

地元の檀家さんたちは「若さんが来てくれた」と歓迎して下さり、

桜の大木のあるお寺に山門や釣鐘、また本堂の建て替えなど、

随分とよくしていただいています。

弟が毎年母の命日のお参りを担当しています。
それまでは堺の長楽寺様がお越しくださっておりました。
今では顕本寺さんも必ずお越しくださっています。

昨夜は弟の読経で母をしのびました。

弟は昔から料理が得意で、

母が入院中の時も、自分の妻が乳がんで患っている時も

病院に手作りの料理を持って来たり、

また妻亡き後も、二人の息子を一人で育てています。

大変だったことと思いますが、今大学受験中の二男と共に来て、
「この子がなんとか就職するまで、がんばらんと」と言っていました。
一男は、柔道で大学にスカウトされ、

大学卒業し、去年から警察官として大阪府警にお世話になっています。

警察で柔道をしています。
妻亡き後、中高へ通う息子のお弁当を作り、

学校のことや進学のことなど、よくやってきたなと思います。
私も雅子さんから、

「子どもたちのことを本当に宜しくお願いします」と頼まれていましたので、

ずっと見守ってきました。

昨日は午後7時ごろまで議会にいたのですが、

弟がしっかり晩御飯の用意をしてくれていました。
弟たちは、殆ど毎週のように堺に来て

父と私たちと一緒に夕食をとっています。

うちの子どもたちも、

よく遊んでくれる哲人オッチャンが好きで、

土曜日になるとおじさんに電話して

「哲人おっちゃん、今日来る?」と聞くほど楽しみにしています。

亡き母も、弟の読経に喜び、

また見守ってくれていることと思います。