友人のSさんが夜の梅の菓銘について調べてご連絡くださいました。
とらやの羊羹の「夜の梅」が気になっていましたが、
結果は羊羹を切った時の小豆の切り口が、
夜の白梅のようにぼんやりと白く見えるからだそうです。
菓銘としては1619年に初めて名づけられ、
羊羹の菓銘としては1819年、
とらやさんが1923年大正12年に商標登録をされて以来、
とらやの代表的な存在となっているそうです。
ということは、
やっぱり江戸時代から「夜の梅」はよく香っていたんでしょうね。
尾形光琳の紅白梅図の真ん中に流れる黒い川が夜を表し、
夜の梅を表現しているということだそうですが
同じ年代の頃から「夜の梅」というのは相当多くの人々にとって
憧れの香りだったことがわかるような気がします。
Sさんありがとうございました。