結局昨夜は、あれこれ仕事を済ませたあとに、
買ってきた安井寿磨子さんの画集や詩画集や絵本に見いっていました。
ただ、やっぱり絵そのものを見るのとは違い、
昨日見たあの絵の数々を思い出しながら画集を見ていました。
SUMACOさんの絵は、解説を拒絶する絵です。
村上龍さんも書いておられましたが「言葉を拒絶する絵」だと。
言葉を拒絶しながらも、
SUMACOさんの絵やブロンズの作品には
どこかこの世のものとは思えない、
浮世を隔絶した世界を感じさせられるのです。
いま、わたしは相当言葉を探してこれを書いていますが。
いわゆる現世を超えているというか、
離れたところに絵が生きていて、
それでいて幼いころの過去をいとおしみ、
懐かしんでいるような。
必ずと言っていいほど桜の樹の下にある
椅子の意味はなんなのか・・。
SUMACOさんの人生のなかで、
なにか隔絶したいと思う部分があるのかな・・。
だれだってそういう部分はあるとは思うのですが。
でも詮索しているのではなくて、
やや痛みを感じるようなその部分をやわらかな線と色が
やさしくジョーゼットのような思いで包まれている。
花の絵は正確で緻密で、素人の線では全くなくて、
それでいて全体が幻想的になる。
不思議ですね。
ただただ静かに会ってみたい人。
http://www.osaka-brand.jp/kaleidoscope/art/index10.html