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石原都知事発言と人権 4月18日

東京都が尖閣諸島を買う?
わざわざワシントンでそれを発表した東京都知事の石原慎太郎さん。

前に犯罪被害者の「あすの会」の感謝状を一緒にいただいたとき、

お会いしました。

「全国犯罪被害者の会(あすの会)から感謝状をいただきました」
その時の記事はこちらからご覧いただけます。

テレビで見る印象とは違い、

ほんとにご高齢でお足もとがおぼつかない感じが

意外だったことを覚えています。

もう一つ意外だったことは、

犯罪被害者「あすの会」の前代表だった岡村弁護士と

一橋大学で同級?だった関係から、

「あすの会」の活動をサポートされていたということ。

石原さんと言えば、

母が大好きだった俳優の石原裕次郎さんの兄で、作家、元衆議院議員。
それくらいしか知りませんでしたが、

けっこう有名な男性たちにとってはヒーロー的存在というか、

一目置かれているというのか、そういうのを感じます。
タカ派として、学歴もあり、弁舌がたち・・

という人はたいてい熱烈なファンがいるようですね。

でも一方では、中国のことを「シナ」と公言して非難を受けたり、

女性に対しては「ばばあ」とか

「子どもを産まない女はこの世で必要なし」というような意味の発言が、

裁判にかけられていたり、東京都で銀行をつくって結局破綻して、

何百億の損失を出してもまた選挙で再選されてくる。

オリンピックの誘致もあきらめていない。

東京都ってお金があるんですね。

そして今度は尖閣諸島を買うと。

でも、東京都の女性センターである東京都ウィメンズプラザの予算は、

大幅にカットしてしまって。

タカ派は「女性」とか「男女平等」とかがお嫌いなようですね。

そういえば、

堺にも衆院選の応援や大阪府市の首長ダブル選の時などに

維新の会の応援演説に来られていました。
思い出しました。

鳳の駅下りの交差点で堺選出のある衆議院候補者の方と

北朝鮮の拉致問題を取り上げて、

「北朝鮮に制裁を、爆弾を落としてもいいくらいだ・・云々」
とおっしゃっているのを聞いて、怖いなあと思いました。

思想信条は自由だと思いますが、

ちょっと極端すぎるのは、

住民の暮らしを守ることからかけ離れてしまいますし、

国際社会においても信頼関係を損ないかねません。

首都東京は何もかもが一極集中で、知事の権限は巨大。
政治の世界で、東京都知事は総理大臣よりもおいしい、

という話をよく聞いたことがあります。
なにがどうおいしいのか、よくわかりませんが、
いずれにせよ、東京都がなすべきことは、

いつも都民の暮らしが第一だと思うのです。
日本の首都東京としての役割もあろうかと思いますが、

それは日本政府とよく協議してまた東京以外の46都道府県ともともに、

考えるのが筋だと思います。

とくに外交は、

自治体が、国際的な活動を積極的に行うことは

歓迎されるべきことですが、
外交そのものは日本政府の専権事項ですので、

東京都が首都であっても一都市が本当に責任をもてる範囲の話なのか、

今回の石原発言に対するすでに中国や台湾などの反応を見ていても、

心配になります。

「人権」という視点から政治家や政治そのものを検証しておかないと、

バブル全盛のころ、日本がいくら経済大国の仲間入りをしても、

なかなか世界のリーダー国として認められず、

イニシアティブが取れなかった、

そしていまだに取れないという現実は

日本の政治家の「人権意識の低さ」が大きな要因のひとつだと思います。