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女性警察官に高まる期待 7月19日

大阪は、ひったくりと婦女暴行が全国でワースト1。

女性の性被害が増加している中、

きちんとジェンダーを理解し、

被害者に寄り添い、

話を聞ける専門的なトレーニングを受けた

女性警察官への期待は高まるばかりです。

 

私も女性団体活動の中でも、

議員としても、

これまで様々な女性の相談を受けてきました。

きちんと対応し、

解決するには、

弁護士や警察の協力も必要ですし、

さまざまな専門家の力を借りつつも、

自分自身が相当勉強し、

経験を積むことが必要です。

 

世の中の怖さを知らない子どもたち。

けれど怖さなど知らずに、

誰もが安全で安心な社会が、

ホントですよね。

 

こんな記事をご紹介します。

 

 


 

 

女性警察官:高まる期待 性犯罪被害者に心遣い

毎日新聞 2013年07月06日 13時29分(最終更新 07月06日 13時54分)

 

◇福岡県警・森警部補「これが私の仕事」

ストーカーによる事件やドメスティックバイオレンス(DV)の増加で、女性警察官の重要性が高まっている。警察庁の有識者検討会は今年5月「男性優位の組織文化では女性被害者への理解や配慮が行き届かない」として、女性警察官の採用やポスト拡大を求める報告書をまとめた。福岡県警で性犯罪捜査にあたっている森寿(ひさ)警部補(41)に、捜査への思いや留意点を聞いた。【川上珠実】

森さんは2004年に捜査1課に配属され、性犯罪捜査に従事してきた。事件捜査や分析を担うほか、警察署を巡って若手警察官の指導もこなす。

「事情聴取が終わったら病院に行きましょうね」「うなずくだけでいいですよ」。被害者を落ち着かせ、事件の状況や容疑者の特徴を素早く聴き取るために被害者にどう言葉をかけるか。森さんの指導は具体的だ。

森さんが性犯罪捜査にやりがいを感じたのは20代のころ。被害の110番を受けて駆けつけた女性宅で、男性警察官が何度インターホンを鳴らしても女性は玄関のドアを開けなかった。ところが森さんが「もう安心ですよ」と呼び掛けると、女性は泣きながら森さんの胸に飛び込んできた。「体中に電気が走った。これが私の仕事だと思った」と振り返る。当時は女性警察官がいない警察署もあり、事件発生の度に派遣されることもあったという。

性犯罪捜査では常に被害者への心遣いを大切にしてきた。被害申告を拒否した被害者に対しても、容疑者とみられる男を別事件で逮捕した際には、訪ねて行って「夜は安心して寝てくださいね」と声をかける。事情聴取が深夜に及べば、被害者にパンを買ってくる。捜査終結後にも相談に応じる。「被害を忘れることはできないが、被害について考えない時間が少しでも長くなるよう手助けをしたい」

夫も同じ警察官で、7歳と4歳の2児の母でもある森さん。2人の子供を出産後に乳がんが見つかり、出産・育児休暇と合わせ11年3月まで約5年間休職した。今は朝のうちにその日の夕食を準備し、子供を保育園に預けて出勤する。

帰宅は夜遅くなることもあるが、バッグに防犯用の唐辛子スプレーとブザーを入れている。「被害に遭ったら大好きな仕事ができなくなるから」と話した。


◇女性比率1割へ

全国の都道府県警察は女性警察官の割合を2023年までに約10%まで引き上げる目標を掲げている。一方、警察庁の有識者検討会は「警察における女性の視点を一層反映した対策の推進に関する報告書」の中で、できるだけ早期に約10%を達成するよう求めた。