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サプライズ 10月11日

小荷物が届いた。

なんだろ・・東京から?あ、集英社。

編集者のIさんから。

 

 

先日、谷村志穂さんのご講演のときにご一緒されていたIさん。

賢そうで、優しそうな方だな、

という第一印象そのままの方でしたね。

 

開けてみると、

中にビニールのポチポチにくるまれて本が二冊。

 

一冊は、田辺聖子全集第13巻。

幅が6センチほどもある分厚くて重い本。

もう一冊は 安田依央(いお)さんの単行本で

「終活ファッションショー」。

 

Iさんからのお手紙も。

Iさんがこの2冊の本を

私に送ってくださった思いがわかりました。

田辺聖子全集第13巻は、

Iさんが以前の職場で関わられた作品で、

与謝野晶子の評伝小説「千すじの黒髪」が収録されており、

口絵には田辺聖子さんが堺の晶子生家跡を

おとずれておられる写真も掲載されてます。

 

さらに安田さんの「就活ファッションショー」については、

安田さんは堺市生まれで20歳まで堺に在住されていたという

新人作家だそうです。

安田さんは現役の司法書士でもあり、職務上、

人の「終末」の切実な場面に接するようになった経験から、

いわゆる「終活」を提唱するNPO法人

「生と死を考え、将来設計を実現する会(セデオ)」を立ち上げ、

この作品は実際に安田さんが主催したイベント

「終活ファッションショー」をモデルに

「終活」のより身近な入り口として、

小説仕立てにされたものだそうです。

 

またまた堺市出身のパワフルな女性が登場していることを

教えてくださいました。

なになに?安田さんの本の黄色い帯に

「あなたが最期に着たい服はなんですか?」死装束を選んだら、

人生が見えてきた、と記されています。

うーん、そんなこと考えたことなかったな・・。

思わず考えてしまいました。

 

先日、谷村志穂さんから。

谷村さんが翻訳された「シートン動物記」を

ご恵贈いただいたところです。

まだお礼のご挨拶もできていませんでした。

そしてIさんからの、心のこもったサプライズ。

うれしいですね、ほんとうに。

ありがとうございます。