おはようございます。
昨日、堺市議会で大綱質疑を行いました。
生活保護費の未払いの問題です。
ご相談をいただいたのは、昨年の12月でした。
20年前三つ子を出産され、お二人が重度心身障害児で、女性は一人で育ててこられました。
その過程で、本来加算されるべきものが17年分加算されていませんでした。
堺市は、こちらからの申し入れによって、調査の上、誤りを認めました。
しかし直近5年分の212万円を遡及しただけで、残り12年分や遅延損害金も支払わないという決定をしました。このことによって当該受給者は、大阪府に不服審査の申し立てをしなければなりませんでした。
こんな理不尽な行政のミスがまかり通ることであってはならないことを強く追求しました。
この質問をするにあたり、答弁者もバラバラで、この加算がつかないと判断したケースワーカーの人事権は区長、生活保護費の支給決定権は市長の委任を受けている保健センター長、しかしこの保健センター長は、本会議場に入って答弁はできない立場、健康福祉局長は基本的に本庁職員の所管となっています。
しかしそんな権限分掌は役所の勝手な都合であり、市民にとってはいずれも「堺市」であることに違いはありません。
ですから昨日はそのことを踏まえた上で、市長と局長の答弁を求めました。
市長は大阪府の審査請求結果を待つとのことでしたが、本来堺市職員のミスによって、人として最低限の生活をするための生活保護費がきちんと払われてこなかったという、重大な人権侵害について、当たり前のお詫びと返済をすべきであることを要望しました。
また性暴力救援センター大阪、SACHICOについて堺市も支援や協力を行うという前向きな答弁をいただきました。
堺市という行政は、誠実であるべきです。そして何より市民に寄り添って仕事をしていただきたいことを要望しました。
生活保護費の未払いをされている当事者の女性から、メールをいただきました。YouTubeで視聴しながら涙が溢れて来ました、と。それを見て私も泣きました。彼女が、これまでどんな思いで一人で子育てをされて来たかと思えば。
この問題は、彼女だけではなかったこともわかりました。今後も引き続き改善されるまで取り組みます。