一昨年、2023年10月2日。堺市の一人の女性からご要望がありました。
お嬢様に乳がんが発見され治療中だが、堺市にはウィッグなどの助成支援がなくて残念だと。
実際には、やはり政令指定都市でがん患者さんへの助成がないのは堺市だけでした。すぐに堺市の健康部に依頼しました。堺市は緊縮財政ムードの中、新規事業を組むのは困難そうでした。しかし待つこと1年3か月。やっとの朗報です。
メールをくださった女性にご報告いたしました。「一市民の声など届かないと思っていましたが、本当にありがとうございます。」と喜んでくださいました。
実は私の弟の連れ合いが幼い息子2人を残して乳がんで8年間の闘病も虚しく42歳で他界しました。
その悲しさから、堺市の議員として乳がん検診にマンモグラフィーを導入し、さらに高額な検診ではだめだと考え、市民検診にと訴え実現しました。
さらにその後、同居していた祖母が膀胱がんで亡くなり、母が食道がんで堺の市民病院で亡くなりました。母の遺言は、堺に高度ながん治療ができる病院、そして母の政策提案であった救命救急センターを作れというものでした。
母亡き後17年かかりましたが、堺総合医療センターの実現ができました。
母も抗がん治療のため、髪がすっかり抜けました。
ウィッグを買いに大阪のデパートの前で頭にバンダナを被っている母の姿に涙を隠せなかったことを思い出します。
がんに限らず、生命の危機に関わる病との闘いは、ご本人も家族も大変です。
そんな皆様に少しでも寄り添える、そんな政策を実現できたこと、よかったです。どうか負けないでください!