毎年、この季節になると喪中ハガキがたくさん届きます。
あらためて、ああ、この方も、
あの方のお父様やお母様がご逝去されてしまわれたなあ、
といろんなことを思い出します。
喪に服すという、日本の習慣は、
死者への弔いと追悼の思いであり、
それは本当の意味では、
もっともっとストリクトなものだったんでしょうけれど、
現代はこの喪中ハガキに凝縮されているような気がします
大切な方を失われたその悲しみを、
家族以外の方々と分かち合う。
それが喪中ハガキの役割かも知れません。
今年は東日本大震災で、
本当に大勢の「大切な方々」の命が奪われてしまいました。
いまだに喪中ハガキを出そうにも、
住所録などを流されてしまった方々がほとんどだと思います。
届けられない喪中ハガキのことも想い、
故人様への心からのご冥福をお祈りします。
