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復興構想会議

今回の東北・関東大震災による被害に対する、

菅総理が招集した復興構想会議のメンバーは15人。

 

そのうち女性はただ一人。

しかも脚本家の内館牧子さん。

 

菅総理はもともとあの市川房江さんの秘書を標榜して

国会議員になった人だが、

まったくジェンダーを理解していないのか?

防災対策についてのジェンダーの視点の導入は

すでに男女共同参画第2次基本計画において

明記されているにも関わらず、
なんで女性が15人中一人で、しかも脚本家なのか。

 

事業仕分けの仕分け人の男女比もそうだった。

女性の視点から政策を作ることが全く意識されていない。

国民の半分は女性なのに、だ。


政権交代に期待したのは、

いかに新しい視点で政策立案されるかということと、

原発政策など国民の生命を守るための政策転換であったが、

こうなるとむしろかつての自民党政権時代よりもさらに保守的になり、

原発を14基も増設とか、海外に輸出するとかとなると、
やはり元自民党の人たちなんだと思わざるを得ない。

 

政権交代の意味がない。

 

政権担当能力が未熟な分、国民はひどい目にあってしまう。

今回の復興構想会議は一体誰のためになにを復興するのだろうか。

こんなメンバーで。

またこの復興構想会議では

肝心の原発被害についての専門家は除外されている。

一番の問題は原発問題ではないのか?

チェルノブイリの原発が爆発したとき、

ロシア政府はすぐさま周辺住民を「3日間だけ」という

結果的には嘘となったにしても、

とにかく緊急に住民を原発から退避させた。

 

今回の福島原発では1カ月もたってから

さらに1カ月の間にという避難指示である。

日本では放射能やプルトニウムの飛散についての情報も示されないままに、

レベル7でありながら、えらく悠長である。


そんな中での復興構想会議のメンバーに

どれほどの「生命への危機感」があるのだろうか。

日本政府にも東京電力にも感じられないのは「生命への危機感」である。

冗談じゃない。


今頃になって福島県警の警察官たちが

あんな薄い防護服で原発近くの被害者の捜索をやらされている。

人手が足りないから、自衛隊の人たちの出動も求められている。

線量計で放射能を測定しながらというものの遅すぎる。

危険すぎる。
原発は恐ろしい。

こうなると誰も近寄れないままに状況が悪化する。


今回の復興構想会議の有り様こそが、

日本の危機についてのすべてを物語っていると言って過言ではない。

お粗末である。