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福島原発のこと

今頃になって、

メルトダウンだの、計画避難だの、風評被害だの・・・。

相変わらず後手後手の対応と情報公開。

 

こんなことがまかり通る、一番の大きな理由は、

ほとんどの人が原発のことについて

正確な知識を持っていなかったことに尽きると思います。

 

原発は安全だ、原発はコストが安いと

政府や電力会社が言い続けてきたことを

信用していたことに尽きると思います。

 

チェルノブイリの原発事故も所詮は、

遠いよその国のこと、つまり他人事として関知しなかった。

あえてわが国の原発はそれでも安全と言い続けてきたのです。

 

私は堺市の消費者団体の代表も務めていますが、

消費者団体として随分、原発のことを会員の皆さんと勉強し、

運動もしてきました。

 

私の友人であるアイリーン・スミスさんらと共に

原発の危険性について学んできました。

かつての広島の原爆の被爆者であり、

「ぴかドン」という絵本も書かれた、

画家である今は亡き、丸木位里・俊 画伯と共に

運動もしてきました。

 

今年度初の役員会で、

消費者団体として、原発問題を消費者の立場から

あらためて検証するための連続学習会を行うことを決めました。

 

私たち市民、

また電力を消費しながら生活をしている消費者自身が、

原発についての正確な知識を持ち、

今後どうするのかを決めるのは私たちなのですから。

関西電力さんにも協力を要請しています。

 

私は選挙期間中から、原発の危険性について、

また安全なエネルギー政策への転換の必要性を訴えてきました。

堺市も福島から600キロ離れているとはいえ、

関西電力さんは11基という日本最多の原発を抱えており、

それらの原発は堺市から200キロ圏内にあります。

今は停止されていますが高速増殖炉もんじゅも、工事をするとか。

 

原子力発電が一体誰にとってコスト安だったのか?

私たちの電気代が今月から値上げされていることについて、

これは黙ってはおれないと考えています。

1円電気代が値上げされた場合、

電力会社の収入がいくらなのかご存知でしょうか。

毎月引き落としされている電気代の内訳を、

きちんとご存じでしょうか。

 

そんなことも含めて、

多くの消費者が正確な情報と知識を持つことによって

これからの私たち、

とくに子どもたちの安全と健康のために、

世論が形成され、安全なエネルギー政策に転換されるのです。

 

私の中ではすでに明確な結論が出ています。

今言えることは、これからの人類社会に核や原発はいらない、

ということ。

これらをこの地球から撲滅することが、

親としてはもちろんのこと、

人間としてこの世に生まれてきた者としての

責任であると考えています。

 

原発など持たないと決めて、

十分に国民に電力を供給している国もたくさんあるのです。

とにかく様々な場所で、

一人でも多くの方がこの問題について学習し、

これからのエネルギーをどうするか考えるときが今だと思います。

 

すでに、アイリーン・スミスさんが代表を務める

グリーンアクションなどが主催して

国会議員さんを対象とした原発の学習会が、

議員会館などで開催されています。

 

今、福島原発の直近の住民の方々には、

東京電力がすべての費用を負担して、

安全な場所への移動と生活の保障を行うことが先決です。

いったいいつまであのような高濃度の放射能やプルトニウムが

飛散しているかもしれない場所に住民の方々をとどめておくのでしょうか。

本当のことをなぜ知らせないのでしょうか。

永年、先祖代々、生まれ育った場所を離れたくないという

住民の方々の思いはよくわかりますが、

一番の不安は、「いのち」です。

東電の社長が何の責任も取らないうちに

「引責辞任」などしている場合じゃない。

早くきちんとお金だけでも出して、

直近の住民の方々を救出することが、まず一番の責任です。

 

 

福島原発2

「福島第一原子力発電所3号機

原子炉建屋付近(がれき)の状況(2011年5月21日撮影)」

 

 

福島原発

「福島第一原子力発電所(2011年5月6日撮影)」