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危機管理 11月15日

堺市女性団体協議会が38年前に建設を実現した、
堺の女性センターでは、今、生涯学習などで、
利用者は毎日600人から1000人を超えます。

多くの市民の皆さんや、幼い子どもたちがいる会館では、
当然ケガや病人が発生します。

その際には、よほどかすり傷でない限り、
応急手当をしつつ、救急車を呼び誰かが同乗して
病院について行きます。
ご家族に連絡し、ご家族が病院に来られるまで待ちます。
その後帰宅されてからも、電話などで容態を確認しています。
独り暮らしの方の場合は、入院の手続きや洗面具や
下着の準備までしたこともたびたびあります。

あたりまえの対応がもうルーティン化されています。


 

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今回の堺市の平井中学の運動場の深さ5.4mの陥没事故。
なんと生徒2人と先生1人が落ちていたのですね。
よく生き埋めにならなかったことと、驚きました。
すぐに教育委員会に聞くと、平井中学の創立は、昭和60年。
昭和58年頃から造成工事が始まり、
運動場の下には井戸が3ヶ所あり、それを埋めた上に透水管をひき、
1.5メートルの盛り土を全体に。
今回の陥没はまったく前兆もなく、2人の生徒は、
この透水管の上に落ちたので助かりました。
先生はこの2人を引き上げようとしたとのこと。
周りが砂ではなく土だったので、アリ地獄のようにならずにすみました。

生徒さん2人は、かすり傷ですみ、
レントゲン検査も異常がなかったとのことで一安心ですが、
まさかの事態の危機管理は、今後想定範囲を広げる必要がありますね。
また事故時の瞬間からの経緯を先生が始終見ていたなら、
保健室対応か、救急車かの判断も妥当かもしれないですが、
こういう事故は、身体の外傷だけではなく、
精神的なショックもあるかも知れないので、
本人が大丈夫と言っても、
まず病院に連れて行くことを基本にしてほしいですね。

今日から、平井中学の運動場は、専門の会社がはいり、
地下の空洞検査を行うそうです。
陥没の原因究明が急がれると共に、ちょうど30年くらい前の、
あるいは半世紀前くらいの、
人口急増、高度経済成長の頃の学校等の公共施設の造成や
建築工事について、洗い直しが必要ですね。

平井中学は、生徒のために様々な人権教育や
シンナー・覚せい剤の使用防止などの教育に熱心な学校です。

こんな誰も想定出来ない事故から、堺市全体として、
行政と市民が一体となって危機管理のさらなる強化が求められます。