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生命(いのち)のメッセージ展 堺市役所高層館ロビーで 7月17日

人権協の女性の分科会の打ち合わせに、

本館の11階から3階に降りて、

高層館の6階に向かう際、

市民協働課の横を通ると、

本池さんと三好課長が声をかけてくださいました。

 

「1階で生命のメッセージ展をやってますので、ぜひ見てください」

 

ということは、

犯罪被害者の方々の取り組みだな・・・。

 

会議が終わって1階に降りてみると、

人の形をした亡くなられた方の等身大のパネルに

遺品の靴が並べられ、

遺影にメッセージが書かれています。

 

 

しゃがみこんで、

真剣なまなざしで一体、一体のメッセージを

読んでおられる市民の方々の姿が、

文化作品などの展示とは違い、

厳粛な空間となっていることに気づきました。

 

 

このメッセージ展は、

あらためて生命の重みをひしひしと感じさせるもので、

尊い生命を奪われた方々を、

気の毒だとか、

かわいそうだとかという「他人事の感情」を遥かに超越して、

暴力に対する怒りと憎悪がわいてきます。

 

かつて、

 犯罪被害者家族の会、

「あすの会」の人たちに出会い、

犯罪被害者の方々がおかれている実態を知り、

いてもたってもおられなかった自分を思い出しました。

その日の夜に仲間に連絡し、

翌日には署名用紙を作り、

活動を始めました。

 

署名運動のため街頭に立ち、

人形劇を見せていただき、

犯罪被害者基本法に向けての意見書を

全国で初めて堺市議会が国へ送付しました。

結果、この堺市議会の動きが全国に広がり、

署名運動と併せて国において「犯罪被害者基本法」が

制定されました。

そして堺市も、

犯罪被害者の相談窓口を開設し、

犯罪被害者基本条例を策定しました。

 

 

ご遺族の方がたとも交流でき、

いろんな思いを聞かせていただきました。

自分自身が同じ立場になったら、

「あすの会」の皆さんのように

こんなに熱心に運動ができるかしらと、

自問自答を繰り返していました。

 

 

それでも「あすの会」の皆さんは、

私たちのささやかな協力を喜んでくださいました。

司法に呼びかけ、

「被害者の人権」について法律が改善されたことは

画期的なことでした。

 

でもこうして、

今日あらためて

生命のメッセージ展」で、

人型のパネルに囲まれていると、

「暴力をなくして」という切実な声が聞こえてきました。

 

Oー157学童集団下痢症が発生した、

あの夏を思い出しました。

空から聞こえてきた声。

 

「どうして私は海水浴に行けないの?」

「どうして私は死んでしまったの?」

「もう、帰れないの?」

 

今の私にできることは、

その声に寄り添い続けることだけです。

 

 

 

また、

「あすの会」の林さんや垂井さんたちとお会いして、

お話を聞いたり、

ご遺族の方々と共に生きていく、

共に活動していくことだけです。

 

明日、

短縮授業で早く学校から帰ってくる子どもたちを

このメッセージ展に連れて来ようと思います。

 

参議院選挙たけなわですが、

私は本当の意味で

国民の「生命」と「人権」を大切にできる

候補者に1票を投じます。