今回の曽野綾子さんと産経新聞社への
南アフリカ共和国の大統領代行のお立場である、
モハウ・ペコ駐日全権大使閣下の抗議が意味すること。
それは私達日本に生きるすべての人々にとって、
自らの人権も脅かされかねない、
あるいは脅かされていることを気づかせてくれた、と言えます。
収束しない福島第一原発、
不透明なシリアの人質殺害事件、
説明のつかない不可解な首相の言動、
集団的自衛権、秘密保護法、一向に復興していない
東日本大震災の多くの被災地の人々。
次から次に起こる子どもの殺人。
沖縄の辺野古、ヘイトスピーチ、
女性の地位が142ヶ国中104位であるなど。
この国で一体誰の人権が守られていると言えるのだろうか。
権力を笠にきた論者が、
他国の人々の人権を傷つけるという言論がまかり通るような国は、
国際社会のリーダーになるどころか、
まったく信用されないはずです。
寄らば大樹の陰、
唯々諾々というような人間を育てる教育が改善されないのは、
格差社会の証拠。弱い立場の人間に有無を言わせず、
浅薄、拙速な強権発動にも似た権力の行使を行うなら、
それは暴挙に他ならない。
皆さんと共にしっかりと考え、行動したいと願います。
