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人権派男性に欠落しているもの 12月27日

広河隆一氏、『DAYS JAPAN』の社長解任。性暴力疑惑の報道を受けて謝罪「傷つけた認識に欠けていた」(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース

 

このたびの広河隆一氏の性暴力事件。
ことさら驚かなかったのは、私だけではないだろう。

こんな人権派と言われた男性にはよく出くわしてきた。

ジャーナリスト、大学教授、裁判官、弁護士、医師、政治家、
哲学者、歴史家、文化人類学者、落語家、芸能人、宗教者、
官公庁の管理職、大企業の代表、海外支援者…。

 

そして一番タチが悪いのが、人権団体や労働団体の
活動家の中の人権派と言われる人たち。

もちろんまっとうな人権派男性がほとんどだが、
そうでない彼らにとって、「人権」の「人」には女性は含まれていない。

女性の人権には疎く、ジェンダーの意識が皆無に等しいほど低いのだ。

表で、戦争ジャーナリストだとか、平和だとか、人を裁き、
取り締まり、さもありなんなことを言いながら、帰宅すれば、
妻や子どもを殴り、海外支援の一環として、
現地の女性や子どもの性を安い金で買う。海外でなくても国内でも。

もちろん、大半の男性はそうではない。

 

しかし、少なくとも私にとっては、
広河隆一氏のような人権派男性は珍しくはない。

本物の人権派は、ジェンダーに超敏感であり、
だからこそ戦争や紛争の課題の原点や本質に遡及できる。

 

政治も経済も同様だ。持続可能な社会の実現のために
公正と平等の軸を打ち込む時に、女性の人権を芯の一つに
据えることが重要。

 

それがわからずに、なんだかんだ言っても上滑りしてしまう。

そんなエセ人権派が、代表だったり、権力を持つ立場にあると、
「性暴力」はつきもの。
というほどの認識を私は持っている。

傷つけた認識に欠ける?
そんな生易しい話じゃない。

 

性暴力は、犯罪だ。

別に有名人や社会的地位や職業に関わらず、
人権派であろうとなかろうと、男性、女性などの性にもかかわらず、
みんなでお互いの人権を尊重することが大切、ということですね。