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谷村志穂さんとの出会い 9月7日

今日は、女性センターのつどいが開催されました。

これは、女性センターの主催事業です。

昭和55年8月31日の開館以来34年目を迎えています。

その記念講演に、作家の谷村志穂さんがお越し下さいました。

 

 


前々から一度お会いしたいと、心の中で切望していました。

願いは口にせずともこういう形で出会えるのですね。

 

本当に聡明で美しい方です。

人間がやさしい方です。

 

お話も、もちろんおもしろくて深い。

 

こんな素敵な方との出会いこそが、

わたしのボランティアの仕事の報酬だと思いますね。

 

女性センター主催事業の予算は、

本当に驚くほど少ないのです。

だけど館長はじめ職員の総力で、

こんなにも素晴らしい内容の事業が実現しています。

 

谷村さんクラスの講師になると、

本来なら予算の5倍は最低必要だと思いますが、

この予算で来てくださった谷村さんは、

堺の女性センターにお越しくださることを

イキに感じて来てくださったのだと思いますね。

 

職員の石橋さんが、

 昨年、河内長野市で谷村さんのご講演を聞き、

感動し、その場で堺の女性センターを紹介し、

ご講演を依頼されたそうです。

 

ポスターの写真もカッコいい方ですが、

実物はもっと素敵で、

講演終了後の書籍販売でも集英社の方が驚くほど、

行列ができて、

谷村さんが丁寧にサインと握手をしてくださっていました。

 

 

谷村さんが翻訳された、シートンの動物記。

幼いころ両親が誕生日に買ってくれたシートン動物記は、

なんだか文章が強面で読みづらく、

本棚の飾りに終始していましたが、

初めて女性の翻訳をされたのが谷村さんだったそうです。

もともと動物研究家でいらっしゃる谷村さんのシートンは、

まるで同じ作者の動物記とは思えないほど、

動物の母子の心情が伝わってくるものです。

単に女性の翻訳だから、

優しいとかソフトだということではなくて、

原文に忠実ながらもシートンが言わんとすることが、

わかりやすく伝わってくるのです。

 

翻訳文というのは、

どの分野のものでもそうですが、

訳がまずいとただただ難解なだけで疲れますよね。

 

原文では読むのに時間がかかりすぎるので、

もともと自分の能力が足りないのが悔しいのですが。

 

今日は幸せな日です。

谷村さんのような女性に出会えて。