昨日、堺市女性団体の新年度初の定例会がフェニーチェにて開催されました。
男女共同参画センターが工事中のため、場所を替えての定例会でした。
昔、まだ婦人会館がなかった頃、女性団体の先輩たちは、
毎月どこかの小学校などの講堂などを借りなければならず、
その度に、100個を超える湯飲み茶碗やお茶葉やかん、
お急須や魔法瓶、案件の書類や会議の卓上プレートや看板など、
自転車に積んで運んでいました。
いつも同じ小学校を借りられるわけではなく、あちらこちらの学校に
予約をするのも一苦労でした。今のようにペットボトルのお茶もなく、
どこかの会場に着いたら必ず何個かの湯呑み茶碗が割れていたそうです。
そんな経験から、女性団体の活動や学習拠点となる婦人会館の
建設が求められるようになったのです。
市民のSOSやご相談も、役員さんの自宅の応接室などで
受けるのも限界がありました。
そこで女性団体の先輩たちは、自ら婦人会館の建設運動を行い、
3本100円の歯ブラシを会員に販売したり、バザーをしたり、
それでも100万円が貯まるのが関の山だったので、
なんと半世紀も前に一口千円募金を行い、
6600万円を堺市に寄付して、会館の建設を実現したのです。
40年前の6600万円は、すごいお金ですよね。
今なら自動車もあるとは言え、やはり会議場所が変わると、
荷物運びの時間とエネルギーの負担が大変です。
そんなことをあらためて痛感した定例会でした。
皆さんお元気でいらっしゃるのがお互いに嬉しく、
コロナ対策やワクチン接種のこと、
防災のことなど忌憚のないご意見をいただきました。

